小林裕美子が建築家としての
  経験から、皆様のお役に立て
  ばとお伝えするエッセイです。

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  NO.1 はじめに
  NO.2 家のコンセプトを明確に
  NO.3 人生に必要なものの厳選
  NO.4 プラン作りT
  NO.5 プラン作りU
  NO.6 家事楽・住楽T
  NO.7 家事楽・住楽U
  NO.8 家事楽・住楽V
  NO.9 災害の時に備えてT
  NO.10 災害の時に備えてU
  NO.11 災害の時に備えてV
  NO.13 風景になる家を作る
  NO.14 新築かリニューアルかT
  NO.15 新築かリニューアルかU
  NO.16 改装時の注意
  NO.17 ああ DO IT MYSELF!
  NO.18 セカンドハウスの薦め
  NO.19 セカンドハウスの注意点
  NO.20 これからの二所帯住宅
  NO.21 個性的な家をつくろう!

       
  ■家は環境で決まる

   新規に家や家を建てる土地を探す時、皆さんは何を条件に探しますか?
   近くにスーパーやコンビニがあって買い物に便利とか、駅から歩いて何分とか、
   会社から1本の電車で帰れるとか、お子さんの学校に近いとか便利さを条件に
   される方が多いと思います。生活をシンプルに快適にするには、それは勿論
   とても大切な要素です。

   でも、50歳以上のあなたは、後何年通勤をするのか考えた事は有りますか?
   忙しい時は隣は何をする人ぞの都心のマンションの生活も良いものですが、
   リタイヤしてから会社に近くても仕方ないですし、駅から近くても夜まで人が
   多くて騒音がうるさかったり、学校が近くて便利だったお子さんは独立して
   出て行ったりと、年齢と共にご自分が大切に思う生活の焦点は変化して行きます。
   だから家という簡単に買い換える事が出来ない物を買う時には、少し先の自分を
   想定して、その環境を考える事がとても重要です。時間が出来たら駅は少し遠い
   けれどその分広い庭を手に入れたり、夜は静かな庭のテラスでワインを飲んだり、
   近くに広い公園があってジョギングしたりと、ゆったり暮らしたいとは考えませんか?
   ビルやマンションばかりがある由緒も歴史も無い町に住むより、古い町並みや
   商店街などがあって、お祭りやお花見などを企画する町内会や、留守の間
   無人の家を注意していただいたり、緊急の時には助けを求められるご近所が
   ある様な、地域に密着した生活に魅力や必要を感じませんか?
   家を買うという事は、同時にその環境も買うという事です。環境を考えずに
   便利さだけで家を決めてはいけません。それでも便利さが最優先事項なら
   それも良いのです。又は他の事が優先事項ならそれを優先させて下さい。
   家は環境が整っての家で、家だけでは成り立たないのです。