小林裕美子が建築家としての
  経験から、皆様のお役に立て
  ばとお伝えするエッセイです。

  別項を読む

  NO.1 はじめに
  NO.2 家のコンセプトを明確に
  NO.3 人生に必要なものの厳選
  NO.4 プラン作りT
  NO.5 プラン作りU
  NO.6 家事楽・住楽T
  NO.7 家事楽・住楽U
  NO.8 家事楽・住楽V
  NO.9 災害の時に備えてT
  NO.10 災害の時に備えてU
  NO.11 災害の時に備えてV
  NO.12 家は環境で決まる
  NO.13 風景になる家を作る
  NO.14 新築かリニューアルかT
  NO.16 改装時の注意
  NO.17 ああ DO IT MYSELF!
  NO.18 セカンドハウスの薦め
  NO.19 セカンドハウスの注意点
  NO.20 これからの二所帯住宅
  NO.21 個性的な家をつくろう!

      
  
  ■新築するかリニューアルするか U

   前項ではリニューアルの有利な点をお話しましたが、今回は新築した
   方がベターかもしれないと言う例をお話します。
   古い家に対する思い入れなどは個人個人異なりますので、ここでは
   あくまでも対費用効果の点からの話です。

   特に新しい家に望む古い家からの変更点が多い場合は、新築が有利かも
   知れません。
   例えば小さく沢山有った部屋を広い少数の部屋にして、お風呂やキッチン
   などの水周りの家の中での配置を全く別の場所に移して・・・などの場合
   です。勿論リニューアルでたいていの事は出来ますが、余りに多い変更は
   リニューアルでは残す部分と新しくする部分が複雑に入り混じって、施工
   手間=費用が掛かり過ぎることになります。

   また、古い家がツーバイフォーなどのプレハブ壁構造の場合も、新築の方が
   良い場合が多いと思います。壁構造は構造自体を壁でもたせているので、
   間仕切りを変えたり広い部屋にした場合、壁以外の材料で新たに構造
   補強しなければなりません。
   柱を建てるにも、床をはがして基礎を作らなければ補強出来ませんし、
   とても費用が掛かります。それでも最初の構造計算のバランスは
   どうしても崩れますから、費用の割りに家としての強度は今一と言う事にも
   なりかねません。

   また、前項でも触れた様に余りにも長い間手入れもせずに放っておいた家、
   特に木造の場合はリニューアルで新しい材料に交換する部材が多すぎて、
   新築の方が安価になりがちです。
   この様な場合は、古い家は使い切ったと思って新築をお勧めします。
   新築のメリットは、ゼロからのスタートですからどんな希望も実現できる点、
   最新の技術を駆使できる点、そして上記のようなケースでは、リニューアルと
   同じか多少安価で建築できる点でしょう。