小林裕美子が建築家としての
  経験から、皆様のお役に立て
  ばとお伝えするエッセイです。

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  NO.1 はじめに
  NO.2 家のコンセプトを明確に
  NO.3 人生に必要なものの厳選
  NO.4 プラン作りT
  NO.5 プラン作りU
  NO.6 家事楽・住楽T
  NO.7 家事楽・住楽U
  NO.8 家事楽・住楽V
  NO.9 災害の時に備えてT
  NO.10 災害の時に備えてU
  NO.11 災害の時に備えてV
  NO.12 家は環境で決まる
  NO.13 風景になる家を作る
  NO.14 新築かリニューアルかT
  NO.15 新築かリニューアルかU
  NO.16 改装時の注意
  NO.17 ああ DO IT MYSELF!
  NO.18 セカンドハウスの薦め
  NO.20 これからの二所帯住宅
  NO.21 個性的な家をつくろう!
  NO.22 犬と共に暮らす家





     
  ■セカンドハウスの注意点

  セカンドハウスには「ならでは」の注意点があります。今回はそのお話です。

  先ずは建具です。当然ですがセカンドハウスへは良く行ける時と全く行けない
  時があります。何ヶ月も放っておいた家に着いたら先ずお掃除・・と言うのは
  良く聞く話ですが、貴重な休日を出来るだけ楽しむには、出来れば避けたい
  一手間です。木の建具やスチールの建具、アルミサッシュなど見た目も大切
  ですが、不在の多いセカンドハウスこそ建具は外気を遮断する性能で選びたい
  ものです。台風や潮風など少々の事では何の心配も無い建具を選べば、
  到着した途端に休日が始められます。

  次は防犯です。素晴らしい展望を邪魔したくないのは分かりますが、外部から
  アクセスできる窓には格子を設置したり、よろい戸やシャッター、雨戸など侵入を
  防ぐ計画をします。そして玄関や勝手口の鍵は、勿論ダブルにしておく事が必要
  です。また、2・3階に上りにくい外壁廻りの計画をして、その窓や戸にも1階と
  同様の防犯をしましょう。

  雨樋は雨水による家のダメージを防ぎ、雨水を適当な場所に逃がす大切な
  ディテールですが、セカンドハウスにはNGです。特に山や林の中で、掃除が
  なかなか出来ない家では、雨樋に落ち葉がたまって放っておくとそこから家が
  腐敗して壊れる原因になるからです。
  セカンドハウスは樋なしで雨水が上手く流れるように計画しましょう。

  庇の無い家はシンプルで素敵ですが、これもセカンドハウスにはNGです。
  日当たりの良い家の場合、不在中雨戸などで陽射しをシャットしても、家の中には
  熱がこもって、家自体や家具に良くありません。滞在中陽射が強すぎてカーテンを
  閉めれば、せっかくの景色も見えません。庇の無い家で陽射しをシャットするのは
  本当に困難です。また、山の中の家で雨のシーズン家自体を守るにも庇は重要です。

  草取りなど庭の手入れもセカンドハウスの難点です。夏の草取り三昧も別荘生活の
  定番です。この労働を極力減らすように庭の計画をすることも凄く大切なポイントです。