小林裕美子が建築家としての
  経験から、皆様のお役に立て
  ばとお伝えするエッセイです。

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  NO.1 はじめに
  NO.2 家のコンセプトを明確に
  NO.3 人生に必要なものの厳選
  NO.4 プラン作りT
  NO.5 プラン作りU
  NO.6 家事楽・住楽T
  NO.7 家事楽・住楽U
  NO.8 家事楽・住楽V
  NO.9 災害の時に備えてT
  NO.10 災害の時に備えてU
  NO.11 災害の時に備えてV
  NO.12 家は環境で決まる
  NO.13 風景になる家を作る
  NO.14 新築かリニューアルかT
  NO.15 新築かリニューアルかU
  NO.16 改装時の注意
  NO.17 ああ DO IT MYSELF!
  NO.18 セカンドハウスの薦め
  NO.19 セカンドハウスの注意点
  NO.20 これからの二世帯住宅
  NO.22 犬と共に暮らす家



 ■個性的な家をつくろう!

  
 最近はデザインに関心を持つ人がとても
 多くなって来て、ファッションは元より、
 家具や照明や装飾のインテリア、食器や
 カトラリー、フラワーアレンジメントの
 テーブルセティング等々、生活の中で
 個性的な表現を大切にする様になって
 来ています。皆さんの美意識が高まる
 ことはデザイナーとして本当に嬉しい
 事です。

 それなのに、一番肝心で高額な買い物の
 「家」は、今だに「車庫付3LDK東南角の
 一戸建・・・」とか「駅から3分、交通至便の
 高層マンションの4LDK・・・」とか、
 住宅展示場の「○○○の家」とか、既成の
 言わばお仕着せデザインの広告に
 お客さんが集まるのは何故なので
 しょうか?あれだけ細部にこだわる人達
 が一番大切な毎日の生活スペースに
 はっきりした個性と要望を持たないのはとても不思議です。
 家というものが大き過ぎて、自分で計画するには荷が重過ぎると感じるのでしょうか?
 与えられたスペースで如何に個性的な雰囲気を作り出せるか楽しむ為でしょうか?
 高額商品故に、大きな企業に保証された「家」が安心だからでしょうか?
 理由は色々あると思います。

 でも人生、自分自身で計画して購入出来る家に住む期間は40年位。その家で過ご
 せる時間はそんなに長くはありません。
 それなら50歳からほんの20〜30年の間の生活にもっと自分の趣味や個性を取り入れて
 毎日をその家で楽しみたいと思いませんか?
 家自体はボロでも立派でも、古くても新しくても、綺麗でもそうでなくても構いません。
 そんな事より、御自分がそこで誰と何をしたいかという事がちゃんと反映されている事の
 方が大切ではないでしょうか。
 木工仕事の好きな人が、綺麗過ぎる家を傷付けたり汚したりしない様に気を使ったり、
 友人と飲み食いの好きな人が上等のテーブルに輪染みを付けない様に心配したり、
 犬を可愛がっている人が大理石の床の家に住んで本当に良いのでしょうか?

 家はあなたの人生の最大の舞台でありパートナーです。
 本当にどんな家に住みたいのか・・・もっと真剣に考えてみませんか?