小林裕美子が建築家としての
  経験から、皆様のお役に立て
  ばとお伝えするエッセイです。

  別項を読む

  NO.1 はじめに
  NO.3 人生に必要なものの厳選
  NO.4 プラン作りT
  NO.5 プラン作りU
  NO.6 家事楽・住楽T
  NO.7 家事楽・住楽U
  NO.8 家事楽・住楽V
  NO.9 災害の時に備えてT
  NO.10 災害の時に備えてU
  NO.11 災害の時に備えてV
  NO.12 家は環境で決まる
  NO.13 風景になる家を作る
  NO.14 新築かリニューアルかT
  NO.15 新築かリニューアルかU
  NO.16 改装時の注意
  NO.17 ああ DO IT MYSELF!
  NO.18 セカンドハウスの薦め
  NO.19 セカンドハウスの注意点
  NO.20 これからの二所帯住宅
  NO.21 個性的な家をつくろう!

  
 ■家のコンセプトを明確にしましょう

  あなたの夢は何ですか?
  あなたの大好きなものは何ですか?
  例えば温泉めぐり、旅行、登山、テニス、ダンス、読書、ネット、DVD、料理、菜園、
  パーティー、物作り、コレクション、犬や猫・・・・色々有ると思います。
  先ずはあなたの好きなものの優先順位を決めてください。そして、その中の1番か
  2〜3番までのものを楽しむためのスペース作りを家のコンセプトに決めるのが良いと
  思います。

   例えば温泉の好きな方は素敵な広々としたお風呂、ダンスやネット、DVDの好きな
  方はそれができるスタジオやオーディオルーム、物作りが好きならワークルーム、
  書斎やゲストルームは何かの部屋と兼用も良いでしょう。料理好きのための道具類
  の揃ったキッチンや、菜園のある庭か広いテラス、お茶室などなど・・・この際自分が
  この先の人生を楽しむ為に重要だと思われるスペースを確保した家を作りましょう。
  先ず、家のコンセプト=家作りの明確な目標、を決める事が肝心です。

  凄く広い家でなければそんなものは作れない、新築でなければ作れない・・・・と言う
  のは間違いです。夢の家を新築できればそれに越した事はありません。
  しかしたとえ古くても小さな家でも、色々工夫して自分なりの人生の目標を達成する
  様に、リニューアルで家の中のスペース作ることも出来るのです。
  そのためのスペースは、今まで子供達に提供していた場所や、不要なものを
  溜め込んで無駄に使っていた場所、多少不便になるかもしれないけれど割愛できる
  スペースを見つけ出し、それを無くして作り出すのです。
  一応何でも揃っている家は、別の見方では何のコンセプトも無い家なのです。
  今までずっとそういう機能重視の家に住んできた訳ですから、50歳過ぎたらもう
  そういう家は卒業して、少しは犠牲も払いつつ、「これからの豊かさ」をテーマにした
  人生を大切にする家にしませんか。

   コンセプトが明確になればなるほど、それを伝えられた建築家は素晴らしい仕事を
  するものです。何が良いのか何が欲しいのかきちんと伝えないと、設計する方は
  後でクレームが出ない様に用心して、「良い仕事を・・・・!」と言う気持ちより、
  「文句の出ない仕事を!」と言う守りに入ってしまうものなのです。建築家や
  ハウスメーカーに同じ資金で良い仕事をさせる極意は、施主の明確なコンセプトと
  人生に対する熱意なのだと言う事を知ってください。