小林裕美子が建築家としての
  経験から、皆様のお役に立て
  ばとお伝えするエッセイです。

  別項を読む

  NO.1 はじめに
  NO.2 家のコンセプトを明確に
  NO.3 人生に必要なものの厳選
  NO.5 プラン作りU
  NO.6 家事楽・住楽T
  NO.7 家事楽・住楽U
  NO.8 家事楽・住楽V
  NO.9 災害の時に備えてT
  NO.10 災害の時に備えてU
  NO.11 災害の時に備えてV
  NO.12 家は環境で決まる
  NO.13 風景になる家を作る
  NO.14 新築かリニューアルかT
  NO.15 新築かリニューアルかU
  NO.16 改装時の注意
  NO.17 ああ DO IT MYSELF!
  NO.18 セカンドハウスの薦め
  NO.19 セカンドハウスの注意点
  NO.20 これからの二所帯住宅
  NO.21 個性的な家をつくろう!

                  
  ■基本的な家のプラン

  プラン作りT「どんなスペースを作るか」

  さあ、いよいよあなたが幸福な第2の人生を送る家のプラン作りです。
  ここで忘れてはいけない事は、「家」はあくまであなたの幸せな生活の為の「入れ物」
  だという事です。こだわるのは人生そのもので、家ではありません。
  どんな家を作るかは即ちどんな人生を送りたいか、という事なのではないでしょうか。
  そう考えてリラックスして、プラン作りに取り組みましょう。

  プラン作りの基本は先ず「どんなスペースを持つ家にするか?」を決める事です。
  その際、色々なアイデア、希望の部屋、各種の機能等沢山の思い入れがあると
  思いますが、これらの無理な詰め込みはしない事が重要です。
  出来るだけ厳選した数少ない部屋や機能にする事は、結果としてそれぞれが余裕
  あるスペースを確保出来るという事です。
  これは何より素敵で快適な家作りに貢献する要素になります。

リビングルーム   では、前項Vの「人生に必要なものだけを
  厳選しましょう」を思い出しながら、あなた
  が必要と思う部屋や機能を書き出して下さい。
  最初から完璧に取捨選択する必要はありま
  せん。どうしても捨て難いと思うものは全て
  書いて下さい。その上でもう一度「この家は
  自分の長年の夢を実現するセカンドハウスな
  のだ」という事を思い出して下さい。そして
  少々時間を掛けながら「○○の為ならば××は
  無くても我慢できる」と言うものを見つけ出して、
  少しずつリストから消していきましょう。
  その結果、どうしてもあれもこれも必要だと思う時は、取り合えずそのまま
  リストに残しておきましょう。

  この先の事はあなたが最後まで決める必要はありません。百戦錬磨のプロの
  アイデアを借りることも、理想的な「50歳からの家」をリーズナブルに手に入れる
  戦術と思って下さい。難しい問題を解決するという点では建築家は天才です!

  例えば、小さなスペースに沢山の機能が欲しい時、私達なら伝統的な和の住宅の
  手法を有効に使うでしょう。大きな部屋を細かく仕切らずに作ります。
  そして住む人の移り変わる用途に合わせて家具や引戸で簡単に仕切れる様に
  します。こうすれば伸び伸びと広やかなスペースでの大人数のパーティーにも、
  お客様が泊まれる個室や趣味の部屋にも変幻自在です。それに最初に作る壁や
  ドアが少なければ、それだけ建設コストを抑えられるメリットもあります。
  他の建築家はまた違った素敵なアイデアを提案するでしょう。
  あなたはあなたの希望や理想を出来るだけ正確に彼等に伝えられる様に、心の中を
  整理することだけに集中して下さい。

  リビングルーム